tomorrow / 演奏:まることかみで アルバム「まなのうた」より

2010年02月06日

 
 この世界にある死は、自ら生きている限り全ては他人の死でしかないのである。〜中略〜 だからこそ、人は死を想い、死に脅え、死に打ちひしがれてしまうのである。何人たりとも心の奥底から自分の死をおそれることは出来ない。ただ、ひたすら他人の死を見つめ、その死をおそれるのだ。 

ーーーーーーーー

白石一文(作家)「不自由な心」より


 本年度、「ほかならぬ人へ」で直木賞をとられた、白石一文さんの2001年発表の短編集、「不自由な心」の中からの一文です。この物語の中で「死はいかなる人にとっても最後の平安」ともいっておられますが、「自殺」については、「自らの死で他人の人生を破壊する卑劣な行為」といっておられます。
 同じことを、天童荒太さんもいっていたような気がします。
 
posted by kamide at 16:57| Comment(4) | こころに残る名言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月11日

日々の務め

 
「日々の務めをはたして、日々に務めさせよ。」

スティーブン・キング 「悪霊の島」より


スティーブン・キングの小説はホラーというだけではなく、
登場人物の息づかいや愛情が感じられ、
言葉のひとつひとつも考えさせられるところが多いです。
そのへんが、ハリウッド映画のシナリオを意識した、
安っぽいファンタージー小説とは違いますね。

一日をだらだらと過ごしかけたとき、
この言葉を思い出すことにします。
 
posted by kamide at 13:02| Comment(0) | こころに残る名言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

天職

 
 住みにくいところをどれほどか、寛(くつろ)げて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、画家という使命が降(くだ)る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。

 ーーーーーーーー夏目漱石(作家) 草枕より

「山道を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。
 情に棹させば流される。
 意地を通せば窮屈だ。
 とかくこの世は住みにくい。」

有名なこの一文で始まる、小説「草枕」。
このちょっと後に上の文章が出ます。
自分も時々、何のために音楽家なのかと考えるときに、
上のような言葉は励みになります。
ちなみに、「草枕」は
ピアニストのグレン・グールドも愛読したそうですね。 
 
posted by kamide at 01:11| Comment(2) | こころに残る名言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。